学生時代とは、異なるお金の使い方を4つにまとめました。
◆貯金は天引きされるものを利用しよう!
◆お金にも働いてもらおう!
◆クレジットカードは賢く使う!
◆保険は入らなくてもよい!?
社会人になると学生時代とは違い、まとまったお金が毎月もらえます。
好きなものを買って好きなように暮らすのが理想かもしれませんね。
しかし、いったん身についてしまったお金の使い方を改善するのはむずかしいのです。
性格を変えるのがむずかしいように、「老後が心配になってきたから」とお金の使い方を40代50代になってから変えるというのはとてもむずかしいのです。
かしこいお金の使い方を若いうちにおぼえておいて絶対に損はありません。
貯金は天引きされるものを利用しよう!
「今月はこのくらい余ったから貯金しよう」
これを習慣化するとまず、お金は貯まらないでしょう。
少額でもよいので、給料から天引きされる形の貯蓄方法をえらびましょう。
会社の財形制度
勤労者財産形成促進制度という制度を利用する方法です。
会社の給料から一定額が天引きされ、貯蓄されていくシステムです。
会社で取り扱いがあれば申し込みができます。
自動積立定期預貯金
銀行などの金融機関で申し込む方法です。
普通預貯金の口座から毎月自動的に定期預貯金口座に振り替えてくれます。
定期預金口座からいつでもお金をおろすことができるので便利です。
その反面、つい使ってしまう方にはオススメできません。
生命保険
保険会社で積立型の保険に申し込む方法です。
が預貯金よりも積立利率高いのが特徴です。
ただ、積立途中のお金の引き出しをするには
基本的には、保険を解約するということになります。
その場合、必ず元本割れします。
積立期間が長いほど得をしますが、どのくらいの期間でいくらくらい貯めたいのか、明確にして積立期間を決めると損をしないでしょう。
お金にも働いてもらおう!
お金に働いてもらう?
働くのはあなただけでなく、あなたのお金にもぜひ働いてもらいましょう。
おすすめしたいのが、リスクのすくない「長期投資」です。
始めるのが早いほど、得をします。
投資信託
投資信託とは、「専門家に投資を託す」商品です。
株や債券など複数の商品をバランスよく選んで、投資をしてくれるのです。
株や債券の知識がいらず、現在ではワンコインほどの少額からはじめられます。
元本は保証されていません。
「損をするのでは?」と心配される方もいます。
ですが、長期的に少額投資することで、最終的に損をするということは少ないです。
たとえばこの先50年、ずっと株価が下がり続けることはあり得ない話と言ってよいでしょう。
恐慌で株価が暴落したとしても、かならず株価は戻ってきます。
短期でやるとあまり効果的ではないですが、長い目で見ると、得をすることが多いのが現実といえるでしょう。
こちらもきまった金額が引き落としになっていくので、つい使ってしまいがちな方にもオススメです。
「iDeCo(イデコ)」
イデコとは、自分でつくる年金のことです。
積立金額は「所得控除」の対象で、所得税・住民税が節税できます。
税金がひかれないのでお得です。
月額5,000円から始められます。
60歳以降にまとめて受け取るか、分割で受け取ることができます。
カラクリとしては、掛け金で投資信託や定期預金、保険などの金融商品を運用し、60歳以降に運用した資産を受け取れるということです。
こちらは年金なので、途中解約や途中でお金を引き出すということは原則できません。
「老後の資金以外には使わない!」という決意で利用しましょう。
クレジットカードは賢く使う!
クレジットカードは現金がなくてもお買い物ができ、さらにポイントも貯まるので現金払いよりメリットがありますね。
ですが、使いすぎて支払いに困ってしまっては元も子もありません。
しかも、現金で払うより「お金を使った」という実感が薄いのが難点です。
クレジットカードは「借金」ということを忘れずに計画的につかいましょう。
リボルビング払いは危険
特に危険なのがリボ払い。
リボルビング払いはいくら利用しても毎月の支払額が「一定」になる払い方です。
しかし、利用残高には高い金利がかかります。
1カ月の返済額が少ないと、毎月残高がどんどんつみあがります。
気が付いたときには、大きな借金になってしまうことも。
金利がかからない払い方を選ぼう
クレジットカードをかしこく使うには、1~2回払い、もしくはボーナス一括払いなどの金利がかからない払い方を選びましょう。
また、貯まったポイントを買い物やギフト券などに変えることができるので、計画的に使うことができれば、現金よりお得です。
保険は入らなくてもよい!?
社会人になると、生命保険や医療保険などの勧誘を受けることがおおくなります。
いつの間にか会社の前にいて、ティッシュやアメをくれたりしますよね。
「若いうちに入っておいたほうが得ですよ」というのが常套句ですが、保険は無理に入る必要はないと考えます。
なぜ保険に入るのでしょう?
・医療費を払えないかもしれないから
・養う家族にお金を残したいから
この2点が大きな理由です。
逆に言うと、医療費が払えて養う家族がいなければ入る必要はないのです。
健康保険はとっても優秀!
サラリーマンの方は「健康保険」に入っています。
医療費の7割が支給され、高額療養費制度と傷病手当金がついています。
◎ 療養費制度
高額療養費制度は1カ月の医療費が自己負担限度額に達すると、超えた金額が支払われる制度です。
◎ 傷病手当金
傷病手当金とは、病気やケガで仕事で3日間連続して休んだあとの4日目から支給されるお金のことです。
日給(健康保険による標準報酬日額)の2/3ほどもらえます。
こんなに手厚い「健康保険」に入っているのだから、さらに毎月医療保険にお金を払う必要性はないのではないでしょうか。
特に若いうちは病気をすることもすくないと思いますので。
これらのことを考えたうえで、保険加入を考えてみてください。
まとめ
はやくから始めればお得にお金を使ったり、増やしていける制度がたくさんあります。
「知らなかった…」では損をしてしまうことも。
まずは、お金について知識を広げることからはじめてみるとよいでしょう。